ディレクター3年目の僕が考える、Webディレクションの悩みと醍醐味

こんにちは!こいけ(@koo_exe)です。

お仕事はWebディレクターをしています。

久しぶりのアラハタ更新となりました。
自分たちのペースで更新して参りますので、今後ともご贔屓いただけますと嬉しいです。

 

今回はWebディレクションとはなんぞやというのを徒然なるままに連なっていきます。
Masumiくんと話していて、「そもそもWebディレクションってどういうものなのかをアラハタに書いてくださいよ」って要望いただきまして、
確かに言葉の意味合い広すぎて解釈人それぞれだなって思いました。小池の考え・経験をまとめていくので、ぜひご参考くださいませ。

「ディレクション」の意味は「方向付け」である

direction

ディレクション=方向付けと訳します。
つまり、方向を決めることがディレクション業務です。

何の方向を決めるか?
私はWebディレクターなので、Webの方向付けを業務で担当しています。

Webの方向付けってなんやねん

ディレクターはいろいろやっています。
Webサイトの戦略考えたりコンテンツの内容を考える人だったり(特化するとプランナーやプロデューサーと呼ばれたりもします)、Webサイトの閲覧数などから数値分析をしてページのパフォーマンスを改善する人だったり(特化するとマーケターやデータアナリストと呼ばれたりもします)、Webサイトをどうするかを決めて、デザイナーやコーダーに指示出しをしたりします。

この指示出しが方向付けです。デザイナーやコーダーに方向を示しています。
どういう風にデザインをすればいいのか?どういうページをコーディングすればいいのか?その方向を示してあげることでWebサイトのサポートをしているわけですね。

Webディレクションの悩みと解決策

masumi

「よくある悩みや課題も教えてよ!」ってMasumiくんに言われました。持ち前の共感力で慰めてもらおうと思います。
悩みウジウジ書くのも違うので、こいけはこうやって解決したよって話を共有していつかのあなたに役立つことができれば最高です。

・作業が遅い/期限に間に合うのが必死

ショートカットキーを使いましょう。
ディレクション業務って細かいタスクが多いです。
メール書いて指示書作って新規案件の企画書書いてまたメール書いて電話対応して制作物のチェックして……。
一つひとつでいいので、ショートカットキーを利用して日常の業務をスムーズにしましょう。

先輩がよく使っているショートカットキーを真似てしまうのがよいです。
仕事が早かったり優秀だなって思う人に日頃使っているショートカットキーを教えてもらいましょう。
自分のキーボード捌きを見てもらうのもいいですね。私は社会人1年目の時に「なんでF10使わないの?」って突っ込まれました。

・予算と見積もりが合わない場合

Webディレクター目線なので、見積もりを作る立場で話します。
予算に大して見積もりがどうしてマッチしない時って困りますよね。
多くの場合、作業内容ごとに人月単位で見積もっていると思います。
見積もりを下げるには基本的に下記2パターンのどちらか、または両方で調整するのがメジャーだと思います。

-作業内容を減らす
検証項目からレガシーな環境(InternetExplorerとか)を省くとか、納品を二回に分けて一部の機能開発を第二フェーズに回すとか。

-より単価の低いスタッフをアサインする
人月120万のエンジニアに100%お願いするのではなく、半分は人月80万の若手スタッフをアサインして費用を調整するとか。

お金に関わることで揉めると厄介なので、見積もりは詳細に出すようにしましょう。
一式と括ってしまうのはよくないと言いますよね。

・スケジュールが遅延しそうな時/遅延している時

スケジュールは生き物です。早まることもあるし遅れることもあります。
それを認めた上でどう対処するかが大事だとこいけは考えています。
スケジュールが遅延する理由は現場によりけりだと思いますが、往々にして対応は下記だと思います。

-伸ばせる納期があれば伸ばす。本当のデットラインを確認する
社内や部署内で完結するプロジェクトは意外と調整しやすいケースがあります。

-人を増やす。単純に人を増やすと赤字になってしまうため予算もできれば交渉する
-納期も人も予算も調整できない場合、作業量を調整する
見積もりの話でもしましたが、調整可能なら、作業項目や納期の分割を試みましょう。契約内容によっては分割納品ができないことも多々あります。

スケジュールは生き物ですが、遅れてしまいそうな時はすぐに上司に相談しましょうね。

・緊急対応が発生した時

Web業界にいると往々にして緊急対応が発生します。
事故は起きないように最善を尽くすべきですが、ミスはどうしても避けきれません。
ミスしてしまった時にどうするか。緊急時こそ人や会社の本質が垣間見えます。

私の考えは、緊急対応は一人で完結させない。責任取れる人か上司を必ず巻き込む。報告/共有だけでも必ずする。即座にする。
自分が直接の原因でなかったとしても、担当領域でミス/事故が発生した場合、上司に連絡するのがとても大切です。
エスカレーションルールとかが会社には定められていることが多いと思います。
事故の当事者は冷静でなかったりします。焦って修正しようとしてまたミスして被害拡大、とかは最悪です。
上司巻き込みましょう。
自分一人で完結させてミスを隠蔽しようとするのもやめましょう。バレるバレない以前に、隠すという行為が自分を苦しめます。

緊急でコーダーやデザイナーなどにも手を動かしてもらう必要がある際、緊急性や発生した原因・背景を共有して温度感を揃えましょう
緊急であることを理解してもらって、マイナス感情を取り払って対応にあたってもらうようにディレクションしましょう。

対応完了後、再発防止策を検討しましょう。犯人探しよりも再発を防ぐことが大事です。

まとめ~Webディレクションの醍醐味とは?

Web制作はチームプレイです。
チームの方向性に関わるのがディレクションです。

私は、ディレクションによってチームの課題が解決できた時が一番楽しいです。
スケジュールとタスク量に対して人的リソースが枯渇している時、担当者の付け替えや各タスクの納期を細かく調整して最終的な納期に間に合わせるとか、
自分が提案したWebページがお客様のサイトに掲出された瞬間とか、
大小様々な課題を乗り越えて、その度に達成感があります。
その多くが、チームで乗り越えるという点です。
チームでものづくりが楽しめる方はWeb業界がハマると信じていますよ。

これからもWebのことだったり日常の気づきだったり面白企画だったり、アラウンドハタチとしてブログ更新していきます。
アラサーになってもこのサイトはアラハタの予定です。心はハタチ。方針変わったらお知らせします(笑)

次回もお楽しみに!

こいけまさしma
  • こいけまさしma
  • 1996年11月生まれ。私立中高一貫男子校にてホモソーシャルな世界を経験。現在の自己形成に大きく影響している。
    本業はWebディレクター。みんなにより多くの選択肢を届けるため奔走している。